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障碍と障害と障がい

IMG_0802.jpg 介護保険制度について調べる時間が多くなっているので、「障碍」、「障害」、「障がい」の表記が気になり始めました。それで、まず身近なところから…ということで、『新漢語林』(大修館書店)で調べてみました。


 碍…礙の俗字。さまた-げる。さえぎる。じゃまをする。また、さまたげ。じゃま。石を前にして人がたちつくすさまから、さまたげる。さえぎるの意味をあらわす。

 害…①そこ-なう。㋐傷つける。また、殺す。「傷害」㋑こわす。②さまたげる。「妨害」③きらう。にくむ。ねたむ。④わざわ-い。災難。また、うれい。⑤防ぐに都合よく、攻めるに困難な場所。「要害」


 内閣府のホームページを見ていると、平成22年の障がい者制度改革推進会議の資料に『「障害」の表記に関する検討結果について 』というのがありました。それによると、


 「障碍」はもともと仏教語で、明治期に至るまで「しょうげ」と読まれてきた語であり、「ものごとの発生、持続にあたってさまたげになること」を意味するが、仏教語から転じて平安末期以降「悪魔、怨霊などが邪魔すること。さわり。障害。」の意味で多く使われてきた。


とあります。





 「障害」については、遅くとも江戸末期には使用された用例があるそうで、明治期に入ると「障碍」を「しょうがい」と読む用例が表れてきているそうです。大正期に入ると「障碍」よりも「障害」のほうが一般的になってきたようです。


 漢字は表意文字であるため、その字の持つ意味と言葉の遣い方によって、どの文字がふさわしいかは時代とともに変化していくものだと、私は感じています。


 これからの社会の在り方を考えるとき、「わざわい。災難」の意味を持つ「害」よりも、「じゃまをする」の意味を持つ「碍」のほうが私たちが作り出すべき方向(さまたげ・バリアを取り除くという意志)を示しているような気がします。


 たかが表記…と考える向きもあるでしょうが、表意文字を遣う日本人だからこそ、文字で自分たちの進む方向を示すことも大切なのではないかと考えます。


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